ホームページ制作後、必要になってくるのが更新作業。
しかし、更新しようとしても費用が高すぎたり、手間がかかりすぎる等で断念するケースも多いですよね。外注するにも、ホームページの更新作業内容は多種多様で、費用もバラバラ。
更新作業を外注する場合は、まず作業内容を詳細に確認し、作業全体の費用相場を把握することが大事です。
この記事では、ホームページ更新作業に含まれる作業内容と費用相場についてまとめました。費用に関する情報を網羅し、メリット・デメリットや成功に導く進め方を解説していきます。ホームページ更新作業の外注化を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
「費用を安く抑える方法はないか」とお悩みの方も、アップグレードなら国および地方団体の「補助金」や「助成金」を活用したご提案ができますので、ご興味のある企業様はお問い合わせください。
また、「補助金・助成金」について詳しくは別記事をご覧ください。
ホームページ更新の作業内容と費用相場|Web制作会社各社で料金が違うので複数社の検討が必須
ホームページの更新作業を制作会社に依頼する前に、どのような作業内容なのか、料金体系や費用について知っておきたいですよね。
2021年4月から料金の税込表示の義務化にともない、ホームページに掲載する価格も税込価格で表示されるようになりましたが、一部のWeb制作会社では税抜価格のまま表示されているケースもあります。税抜価格・税込価格のどちらで表示されているかもチェックしましょう。
ホームページ更新の作業内容や費用は各社でそれぞれ違いがあります。そのため、更新作業の内容や費用感について、複数社で比較しながら費用相場を把握しておくことをおすすめします。
作業内容と費用相場一覧表(作業工程ごとの価格)
ホームページの更新を制作会社に依頼する際の更新作業の内容、一箇所あたりの作業工程・作業単位、費用相場についてわかりやすくまとめます。ホームページの更新の外注をご検討中の方は、ぜひ今後の参考にしてみて下さい。
簡易的なテキスト (文字・文章) の修正作業 | 1箇所につき1,000円~ |
イラスト作成 (図表・イラスト) | 図表1枚につき5,000円~ 地図1枚につき8,000円~ |
Google Map挿入 | 埋め込み作業10,000円~ |
カットイラスト (挿絵) | 1枚ごとに5,000円~ |
文章作成 (ライティング) | 1文字単価 1円~10円 |
文字の加工 | フォント打ち1箇所につき1,000円~ |
HTMLでWebページの作成 | Webページがテキストのみで構成される場合は1ページにつき15,000円程度 イラスト・表・写真などビジュアルがメインのWebページは1ページにつき30,000円~ |
Webデザイン | メインビジュアルは1デザインにつき20,000円~ |
ロゴデザイン (企業・製品・ブランドなど) | デザインの提案数2~3につき、企業ロゴは50,000円~、企業以外のロゴは30,000円~ |
写真撮影 | 写真撮影1枚につき1,000円~ |
画像制作・加工 | CG加工 1枚につき2,000円~ 画像の差し替え作業 1箇所につき3,000円~ スキャン作業 画像1枚につき1,000円~ |
動画制作 | 企業紹介動画 150,000円~ インタビュー動画 50,000円~ 研修動画 50,000円~ 企業の採用動画 100,000円~ マニュアル動画 50,000円~ プロモーション (PR) 動画 200,000円~ VR動画 200,000円~ YouTube・SNS投稿用の動画 10,000円~ アニメーション動画 100,000円~ ※動画の制作コストは撮影で使用するカメラ・演出・ナレーション・テロップの有無・出演者のキャスティング・動画のジャンル・上映時間により格差が生じる |
バナー・ボタン制作 | 1デザインにつき10,000円~ ボタン1つごとに4,000円~ |
CTAボタン制作 | 7,000円~ |
スライドショー | 1箇所につき30,000円~ |
制作会社各社で料金体系を独自に設定しており、得意分野にもそれぞれ違いがあります。あくまでも目安として参考程度にとどめておくと良いでしょう。
続いて、各項目の更新作業内容について具体的に詳しく見ていきます。
テキストの修正作業
既存ホームページに掲載された文章の一部を修正する作業。
修正後のデータ原稿を制作会社に渡して、その内容を元に文章の修正作業を行い、修正内容に間違いがないかチェック後アップロードします。アップロード後も、データ原稿の通りに文章が反映されているか、再度確認を行う必要があります。
イラスト作成・カットイラスト
ホームページに必要なイラストを作成して流し込む作業。
図表やイラストを挿入することによって見やすくなり、ユーザーの関心を引き寄せ、文章の内容がわかりやすくなります。
Google Mapの挿入
企業やお店の所在地を明確に伝えるために、Google Mapを挿入する作業。
Google Mapは、企業やお店などの目的地にたどり着くまでの道順を知ることはもちろん、建物の外観や周辺の環境、最寄り駅などさまざまな情報を把握することができます。
文章作成 (Webライティング)
Webライティングの単価は、コラム・ブログ・オウンドメディアなど、ジャンルによって変わってきます。専門性の高いライティングを依頼する場合は単価が高くなります。
制作会社ごとに料金体系に違いがあり、1文字あたりの金額で計算する場合もあれば、1ページあたりいくら、または1,000文字あたりいくら、といった料金体系になっている場合もあります。
文字の加工
ホームページ制作における「フォント打ち」とは、ホームページ内に記載された記事タイトルや見出し文字を装飾する作業です。文字の見栄えを良くすることによってユーザーの興味を惹き、見やすくわかりやすく効果的に訴求することもできます。
HTMLでWebページの作成
ホームページの更新作業では、HTML・CSS (スタイルシート) によるWebページの追加や修正が必要です。既存サイトに原稿の文章を流し込むだけではなく、HTMLとCSSで文字の大きさを変える、文字の強調・装飾ができます。
Webデザイン
トップページのメインビジュアルを変えたい場合や、企業・ブランドイメージを一新したい場合は、新しいデザインに改修する必要も出てきます。
ロゴデザイン
「ロゴ(ロゴマーク)」は、企業名や店名、ブランド名、商品名やサービス名を図案化して小さなイラストにしたもので、企業やお店のシンボルマークでもあります。
ロゴマークを制作してホームページに掲載することによって、企業やブランドの認知度が高まり、イメージアップを図ることもできます。
写真撮影
ホームページの更新作業では、既存の古い写真を新しいものに入れ替える作業が必要になるケースも多いです。企業やお店で宣伝したい商品をプロのカメラマンに撮影してもらうと、商品を魅力的に伝えることもできます。商品の良さがユーザーに伝わり、購買意欲がそそられるでしょう。
画像制作・加工
プロのクリエイターに画像制作や加工を依頼すれば、質感の高い成果物を納品してもらえます。写真や画像をスキャンしてデジタルデータ化することも可能です。
動画制作
ホームページの更新で新たに動画制作を依頼するケースも多いです。
動画サイトやSNS投稿用の動画は制作費が安いですが、CGムービー・アニメーション動画やVR (Virtual Reality)動画は価格が高い傾向にあります。動画の制作コストは、撮影で使用するカメラ・演出・ナレーション・テロップの有無・出演者のキャスティング・動画のジャンル・制作技術・上映時間によって格差が生じます。
ホームページに動画を導入する場合は、動画制作とともにホームページへの埋め込み作業も合わせて依頼すると良いでしょう。
バナー・ボタン制作
ホームページの更新をWeb制作会社に依頼する際に、バナーやボタンを作成してもらうこともよくあります。お問い合わせ・無料資料請求・商品注文などの件数を増やしたい場合は、バナーを設置しておくとユーザーの目を引き、訴求力がアップします。
スライドショー
ホームページ制作におけるスライドショーとは、トップページのヘッダー (上部) に挿入された写真や画像の切り替え表示のことを指します。ホームページで商品やサービスのアピールや宣伝をしたい時に使うと効果的です。
ホームページにスライドショーを取り入れるには、JavaScriptのライブラリーであるjQueryを導入する必要があります。写真や画像の枚数や切り替えのスピード、エフェクト(効果)のつけ方も、JavaScriptのプログラミング技術で自由自在に設定できます。
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ホームページ更新作業を自分で行うor外注 各々のメリット・デメリット|おすすめCMSのWordPressもご紹介
ホームページの更新作業を行う方法として、自分で行うかWeb制作会社に依頼するか、どちらが良いのか迷うこともあると思います。
本業が多忙になり、ホームページの更新に時間と労力をかけられない、HTML・CSSなどWeb制作に専門的な知識や技術力に乏しい方は、Web制作会社に更新代行を一任すると良いでしょう。
ホームページ制作に関する知識や技術力のある方や、時間にゆとりのある方、最新情報をいち早くユーザーに発信したい方は、自分で更新作業を手掛けたほうが良いです。
ここでは、ホームページの更新作業を自分で行う場合と、Web制作会社に更新代行を依頼する場合と、各々のメリット・デメリット・注意点について詳しく解説します。
ホームページ更新を自分で行うメリット
ホームページの更新作業を自分で行うメリット
- Web制作会社に依頼するよりも低コスト
- 良いタイミングでスピーディーに更新作業ができる
- 表現したいビジョンやメッセージを自分の言葉で伝えることができる
- Web制作の知識や技術力の向上に繋がる
それでは、上記の各項目について詳しく見ていきます。
Web制作会社に依頼するよりも低コストで運用できる
Web制作会社に更新代行を依頼すれば、プロの視点から丁寧に対応してもらえますが、費用がかさんでしまうのが難点です。自分で更新作業を手掛ければ無料、または少額の出費で済むので、低コストで運用することができます。
良いタイミングでスピーディーに更新作業ができる
更新作業は1回だけではなく、ホームページの運営状況によっては複数回に渡って行う必要も出てきます。
自分で更新を行う場合は、手が空いた時や、今すぐに最新情報を発信したい時など、都合の良いタイミングで作業ができます。早ければ1時間程度で更新作業を行うこともできるので、ベストなタイミングでスピード感のある対応ができます。
表現したいビジョンやメッセージを自分の言葉で伝えることができる
Web制作会社に更新作業を依頼する際に、自分が表現したいことが伝わりにくいこともあるでしょう。
自分で更新作業を手掛けることによって、表現したいビジョン (理念・展望) やメッセージを自分の言葉でダイレクトに伝えることができます。文章表現が得意な方にはとくにおすすめです。
ホームページに掲載する記事を作成して多くのユーザーの目に留まれば、Googleからの評価も高まるでしょう。
自分で更新作業を手掛けることでWeb制作の知識や技術力の向上にも繋がる
更新作業を自分で手掛けることによって、ホームページ制作の知識や技術力を身につけることもできます。
多くのユーザーに閲覧してもらうためには、Googleの検索上位に表示させるためのSEO対策も必須となります。最新のSEO対策に知識のある方、Webデザインやコーディングの知識がある方なら、更新作業をスムーズに進めることができるでしょう。
【自分で行う方におすすめ】CMS(コンテンツ管理システム)
ホームページの更新作業を自分で行う方に最適なのが、CMSの導入です。
CMSとは
「Contents Management System」 (コンテンツ・マネジメント・システム) の頭文字を取った呼び方で、Web制作に関する専門的な知識や技術を持たない人でも簡単な操作でホームページ作成・更新作業・管理ができる便利なシステム。
CMSを導入するメリット
CMS構築の完成後は、いつでも良いタイミングでWebページの追加や最新情報の更新、既存コンテンツの編集・修正作業、画像のアップロードも簡単にできます。
CMSの導入によってホームページの更新作業が楽になり、Web制作会社に高い費用を支払う必要なく、低コストで運用を継続することができます。
無料CMSと有料CMSの違い
・無料CMS
ホームページ制作と更新作業のコストを抑えて高品質な仕上がりを目指すなら、「WordPress」がおすすめです。
WordPressを利用できるレンタルサーバーを契約していれば、簡単な操作で設置可能。ブログやコーポレートサイト、サービスサイトもWordPressで作成することができます。WordPressで作成した企業のコーポレートサイトにブログ機能を活用すれば、オウンドメディアとして活用することも可能です。
さらに、拡張機能のプラグインを導入すれば、WordPressでECサイトを運営することも可能です。一部のテーマやプラグインは有料ですが、無料でも安全性・機能性に優れたテーマやプラグインも多いのでWordPressはとくにおすすめです。
この他には、無料のECサイト構築システム「EC-CUBE」があります。
・有料CMS
初期費用や運用コストがかかりますが、機能が充実しているのが大きな利点です。
メールフォームやアクセス解析機能が標準搭載されたタイプのものもあります。外部システムとの連携にも優れており、上手に活用すれば業務効率の向上にも繋がります。
ホームページ更新を自分で行うデメリットと注意点
ホームページの更新作業を自分で行うデメリットと注意点
- 自分で更新するのに時間と手間がかかる
- 不明点や問題点がある場合にも自分で解決しなければならない
- Web制作やWebマーケティングに関する知識や技術が要求される
各項目について、さらに詳しく掘り下げていきます。
自分で更新するのに時間と手間がかかる
ホームページの更新作業は根気強い方、時間にゆとりがある方には向いていますが、日々多忙で本業との両立が難しい方には不向きです。自分で更新するのに時間と手間がかかるので、多忙な方はWeb制作会社に依頼しておくと安心です。
不明点や問題点がある場合にも自分で解決しなければならない
ホームページの更新作業を行う際に、途中でわからないことも出てくることもあるでしょう。自分で更新作業を手掛けていて何か問題が発生した時に、身近に相談できる相手がいない場合は、何もかも自分で解決しなければなりません。
Web制作やWebマーケティングに関する知識や技術が要求される
ホームページの更新作業は、Web制作に関する知識や技術が要求されます。Web制作に関する知識や技術力のない方には不向きです。
更新したWebページの内容を多くのユーザーに閲覧してもらうには、SEO対策をはじめとするWebマーケティング戦略も必須となるでしょう。簡易的な更新作業は自分で行うことができても、見栄えの良いWebページの作成や、既存システムの機能をレベルアップするのは素人では無理です。完成度の高い仕上がりを求めるなら、Web制作会社に一任するのが最善策です。
ホームページ更新を外注するメリット
ホームページ更新をWeb制作会社に外注するメリット
- ハイクオリティなコンテンツを制作してもらえる
- Web制作のプロによる更新作業で機能性も向上
- 時期に関係なく定期的な更新に対応可能で安心して一任できる
ハイクオリティなコンテンツを制作してもらえる
Web制作会社に更新作業を依頼すれば、Webデザインからイラスト制作・写真撮影まで幅広く対応可能。新たに記事を追加する場合は、SEOに精通したWebライターに依頼すると、ハイクオリティなコンテンツを制作してもらえます。
自社の製品やサービスの販促力を強化する場合は、コピーライターにキャッチフレーズを作成してもらえば訴求力を高めることもできるでしょう。
Web制作のプロによる更新作業で機能性も向上
WordPressをはじめとするCMSの普及にともない、Webページの追加・修正・編集作業が簡単にできるようになりました。しかし、ホームページの更新は対応領域が幅広く、既存サイトの品質向上を目指すには、プログラミングの技術やWebマーケティングなど、より深い専門性が求められます。
・お問い合わせフォームの使い勝手を良くしたい (EFO = エントリーフォーム最適化)
・Google Mapのローカル検索で上位に表示してほしい (MEO = マップ検索エンジン最適化)
など、専門性の高い更新作業が必要となった場合は、Web制作会社に依頼すれば機能性が向上し、ホームページに新しい価値をプラスすることができるでしょう。
時期に関係なく定期的な更新に対応可能で安心して一任できる
更新作業が滞ると、ホームページに掲載された情報の中身が古くなり、ユーザーの離脱率が高くなるリスクもあります。
更新作業をWeb制作会社に外注すれば、閑散期や繁忙期に関係なく、一定のペースで進めることができます。更新作業にともなう時間的な負担やストレスを軽減できるでしょう。
ホームページ更新を外注するデメリットと注意点
ホームページ更新をWeb制作会社に外注するデメリット
- コストが高い
- 時期によっては更新作業に時間がかかる場合がある
- Web制作会社との連絡やコミュニケーションがとりづらい
コストが高い
簡易的な更新作業のみを依頼する場合は、比較的低コストで済むケースが多いです。一方、既存システムのバージョンアップやコンテンツ制作、Webマーケティングなど、専門性の高い更新作業を依頼する場合は費用が高くなります。
自社での対応が難しい専門性の高い分野のみWeb制作会社に依頼して、簡易的な更新など最低限できることは自社が行うなど、臨機応変に対応しましょう。
時期によっては更新作業に時間がかかる場合がある
Web制作会社に外注する時期によっては繁忙期になり、更新作業に時間がかかる場合があります。希望通りのスケジュールには対応してもらえない可能性もあります。
急ぎの対応を求める場合は、通常料金に特急対応の費用が別途加算されるケースもあります。
Web制作会社との連絡やコミュニケーションがとりづらい
Web制作会社に更新作業を依頼する際には、ホームページに掲載する図表や原稿のデータの受け渡しなど、複数回に渡って打ち合わせを行うケースもよくあります。
担当者との相性が悪いとコミュニケーションがとりづらくなり、打ち合わせを重ねても更新された内容に不満を感じることもあるでしょう。案件をスムーズに進行させるためにも、担当者との相性の良さが重要ポイントとなりますので、業者の選定は慎重に行いましょう。
Web制作会社orフリーランス 外注先の費用相場比較|税務上の適切な処理の仕方も解説
ホームページの更新作業をどこに依頼すれば良いか、主な選択肢として、Web制作会社に外注する方法とフリーランスのWebデザイナーに依頼する方法があります。外注先によって更新費用にも格差が生じますので、慎重に検討しましょう。
Web制作会社に外注する場合の費用相場
ホームページの更新作業をWeb制作会社に外注する場合、費用相場を月額に換算すると5,000円以上となります。しかし、一案件につき複数名のスタッフが携わり、人件費が高い傾向にあります。
Web制作会社ではWebページの追加・機能拡張・SEO対策・写真やイラスト制作などのビジュアルに至るまで、幅広く手掛けています。これらの更新作業を1度にまとめて依頼することによって、料金が割安になる可能性もあります。更新作業だけではなく、ホームページ運用・保守管理も安心して一任できます。
更新作業の量が多い場合や大規模な更新やリニューアルが必要とされる場合は、Web制作会社に依頼すると良いでしょう。
フリーランスに外注する場合の費用相場
フリーランスのWebデザイナーやシステムエンジニアに更新作業を外注する場合も、費用相場は月額5,000円以上となるケースが多いです。Web制作会社と違い、一人または少数精鋭のスタッフが手掛けるため、人件費の部分は削減できるでしょう。
フリーランスの場合はWeb制作会社と比較すると事業規模が小さく、複数名のスタッフが担当するケースもあれば、一案件をすべてひとりで請け負う場合もあります。
更新作業の量が少ない場合はフリーランスに依頼するのがおすすめですが、作業のボリュームが多い場合や、短納期を希望する場合はWeb制作会社の方が適しています。
【注目まとめ】外注した場合の税務上の適切な処理の仕方
実際に外注依頼した際には、税務上どのように処理すれば良いのでしょうか。ホームページの作成や更新にかかった費用を「資産計上すれば良いのか」「減価償却すれば良いのか」判断が難しいところです。
そこで、ホームページ更新費用における税務上の適切な処理の仕方について解説します。
自社のホームページ作成や更新作業にかかった費用について、税法上で損金処理が可能となるケースもあります。損金処理を行うことによって、各種企業の利益率の向上効果が期待されます。
一方、会計上では損金処理が行われた場合は、費用として計上するため、法人税の課税対象外となります。ただし、ホームページの作成・更新にかかった費用を損金処理するには、一定の条件を満たす必要があります。
- 企業概要や事業内容などの情報が掲載された簡易的なホームページであること (コーポレートサイトなど)
- ホームページ作成や更新で支出した費用の効果が1年以上には及ばないこと
- ホームページ作成や更新にかかった支出額が20万円未満であること (ホームページの作成費用の効果が1年以上でもOK)
ホームページの更新頻度が高い場合は、ホームページ作成にまつわる費用対効果が「1年以上には及ばない」ものと判断されます。ホームページを作成してから更新作業を行わずに、そのまま長期継続的に使える場合は「繰延資産」と判断します。ホームページの運用状況や、作成・更新にかかった費用によって税務上の処理の仕方が変わってきます。
繰延資産の会計処理と税務処理を行う際には、貸借対照表と損益計算書では勘定項目(勘定科目)にそれぞれ違いがありますのでご注意下さい。企業で財務諸表などの決算書類を作成する際に、税務上と会計上で適切な処理を行わなければならないので、十分に理解を深めることが重要となります。
資産として計上すれば良いのか、損金処理ができるのか、勘定項目(勘定科目)などについて判断が難しい場合は、管轄の税務署や顧問税理士に相談しておくと良いでしょう。
国税庁のWebサイトにもホームページの制作費用について解説されているので、閲覧しておくと良いでしょう。
国税庁ホームページ「No.5461 ソフトウエアの取得価額と耐用年数」
外注依頼の進め方、必要な準備|複数社の相見積もりで費用把握など検討ポイントをご紹介
ここでは、ホームページの更新作業を外注する際に必要な準備や着眼点について解説します。
作業ボリュームと作業範囲を明確にする
ホームページ更新を外注する前に、どこからどこまで依頼するのか作業範囲について明確化しておくことが重要です。必要以上にあれもこれもすべてまとめて外注すると、更新費用が高くなります。どの部分を更新したいのか、事前に情報を整理しておくことが重要です。
たとえば、Webページのコンテンツ作成は自社で行い、画像作成や既存システムの機能拡張のみを依頼するなど。自社で最低限できる部分は自社で行い、本当に必要な内容だけを依頼して費用を安く抑えましょう。
複数の制作会社に相見積もりを取る
業者選びにはじっくり時間と労力をかけておきたいところ。各社で業務対応範囲や料金体系にも違いがあるため、複数の制作会社に相見積もりを取っておくことをおすすめします。
相見積もりとは、2社以上の複数の業者に対して同じ依頼内容で見積りを出してもらうこと。サービス品質が良くて費用の安いWeb制作会社を探すためにも有効な手段となり得るでしょう。3社~5社程度の相見積もりを取ることで、費用相場や適正な価格について把握することもできるので、高額請求や不正な取引のリスクを抑えられるでしょう。
相見積もりを取る際には、最初から「他の業者にも見積りを出してもらうよう依頼している」旨をあえて伝えておくと、「競合他社よりも良質なサービスを提供するので、ぜひうちの会社に外注してほしい」という意欲が湧いてくるものです。
相見積もりを取る時には、希望の納期や公開日、予算をWeb制作会社にきちんと伝えましょう。
- 見積り額だけではなく、内訳が詳しく記載されているかチェック
- 更新費用の支払い方法をチェック
- 見積りを取った後に追加料金が発生しないかチェック
- 各社のサービス内容や強みをチェック
見積書の内容について何か不明な点があれば尋ねてみましょう。わかりやすく丁寧に説明してくれる業者なら信頼度がアップします。
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Webサイト保守代行の外注や補助金活用のご相談なら株式会社アップグレードへ
この記事では、ホームページの更新作業を自分で行う方法、Web制作会社に更新・保守代行を依頼する方法について解説しました。
冒頭でもお伝えした通り、更新作業の対応領域は幅広く、料金体系も各社でそれぞれ違いがあります。更新作業を外注する際には依頼する目的や依頼内容を明確にした上で、費用感を把握しておくことが重要となります。
ホームページの更新や保守代行についてお困り事がありましたら、ぜひお気軽にアップグレードにご相談下さい。東京都に本拠地を置くアップグレードでは、CMSの代表格であるWordPressを駆使したWebサイトやコーポレートサイト、採用サイト制作、中小企業向けのホームページ、多言語対応のグローバルサイト制作に至るまで数多くの制作実績があります。SEO対策や広告運用をはじめとするWebマーケティング、各種企業の業務効率化など、業務課題を解決するシステムの開発まで幅広く対応いたします。
「更新費用、保守代行費用の負担を軽減したい」「予算の範囲内に収めたい」といったご要望にお応えして、国や地方公共団体の補助金・助成金を活用したホームページ制作のご提案もできますので、ぜひお気軽にお問合せ下さい。