「SEO対策、何から始めたら良いのかわからない」「SEO対策の基本がわからない」といった不安を抱える初心者の方へ。
SEO対策とはGoogleなどの検索エンジンのキーワード検索結果で、1ページ目の上位に表示させるための施策で、ホームページやブログを多くの人に閲覧してもらうために重要で基本的な取り組みです。
しかし、専門用語や解析ツールなど難しい内容が多く、最初の一歩を踏み出せずにお困りではないでしょうか。
そこで、この記事ではSEOライティング・Webマーケティングの初心者に向けて、SEO対策の基本を丁寧にわかりやすく解説します。初心者の方にも無理なく今すぐ自分でできる短期的な対策から、長期的に取り組む施策まで、具体例を挙げて基本から解説します。
「SEO対策は難しそう」から、「これならできる!」と自信が持てるようになりますので、ぜひ最後までお読み下さい。
SEO対策とは?まずは基本を知ろう|Googleの考え方と昨今のSEOトレンド
SEO対策の「SEO」とは
「検索エンジン最適化」という意味です。
Googleをはじめとする検索エンジンで、自社のコーポレートサイトやサービスサイト、ブログ記事などを検索結果の上位に表示させるための取り組みや、施策全般のことを「SEO対策」と言います。
具体的には、Webサイトに含まれる情報を検索エンジンに伝えて、正しく理解されやすいようにさまざまな施策を行うことで、最適化されるようになります。
検索結果の上位に表示されることによって多くのユーザーの目に留まり、アクセス数が増えて自社の知名度やブランドの認知度が高まり、売上の増加などの効果にも直結します。そのため、SEO対策はWebマーケティングの一環として、極めて重要な取り組みとなります。
Googleの考え方
SEO対策の取り組みを始めるにあたっては、Google検索エンジンの仕組みやGoogle社の基本的な考え方について理解を深めておくことが大切です。
Googleでは検索結果の順位を決定する際に、各Webページの内容 (コンテンツの品質など)・ユーザーの行動履歴・Webページの表示速度・被リンクなど、さまざまな指標を活用して評価しています。「多くのユーザーに向けて、信頼性が高くて有益となる情報を最適なタイミングで伝えること」を目的として、検索結果の順位を決定する基本的な仕組みである検索アルゴリズムを構築しています。
Googleの検索アルゴリズムは、定期的にアップデートが実施されています。その中でも「コアアップデート」が実施される際には、大規模なアルゴリズムの変更となり、Webサイトの順位が大きく変動する可能性があります。
Googleが掲げる10の事実
創業期に公開した「Googleが掲げる10の事実」は、Googleがどのような理念をもって、検索エンジンのサービスを提供しているのかを明言したものです。SEO対策に取り組む際に重要な指標となり、Googleが目指す方向性や基本理念に沿ったコンテンツを提供することが、SEO対策のファーストステップとなります。
そこで、SEO対策の基本として、Googleが掲げる以下の10項目の内容について理解を深めておきましょう。
【1】ユーザーに焦点を絞ることで他のものはみんな後からついてくる
Googleでは常に、「多くのユーザーが本当に必要としている情報をすぐに正確に届けること」を重視しています。「検索エンジンはユーザーの満足度を高めるために存在するもの」といった考え方です。一方、SEO対策では「検索するユーザーにとっては本当に役立つ内容になっているか」が最も大切です。
【2】 1つの事をとことん極めうまくやるのが一番
Googleでは「検索サービス」の分野に特化しており、そのクオリティを高めることがユーザーからの信頼性の確保に直結するという考え方です。SEO対策では「浅く広く」といった内容よりも、1つのテーマやジャンルに絞り込んで深掘りしたWebページの方がGoogleから高く評価されやすい傾向です。
【3】 遅いよりも速い方が良い
Webサイトにアクセスし表示されるまでに時間がかかってしまうと、ユーザーはすぐに離脱してしまうこともあります。Googleでは、ページの読み込みや表示速度がスピーディーなWebサイトを高く評価しています。ページの表示速度を改善することでユーザーの不満やストレスが解消されるため、SEOでもプラスの効果が期待できます。
【4】 Web上の民主主義は機能する
Googleは世界中でもっともシェアの高いポピュラーな検索エンジンです。その理由として、多くのユーザーがWebサイトに張られたリンクを参考にして、どのWebサイトが付加価値の高いコンテンツを発信しているのか、判断材料としているからです。
SEOの観点では、ユーザーにとって役に立つ情報やクオリティの高いコンテンツを作成することで、他のWebサイトから紹介され、良質な被リンク獲得にも繋がり、結果的にSEOの評価も高くなります。
【5】 情報を探したくなるのはPCの前だけではなくどこにいても同じ
スマホやタブレットの普及によりモバイルユーザーが増えたことで、外出中や移動中などどのような環境でも素早く、インターネット上でさまざまな情報を検索できるようになりました。
Googleでは世界中のすべてのユーザー向けに、利便性の高い検索体験を提供しています。グローバル化を目指す企業も増えており、多言語対応や国内外の地域に配慮したWebサイトは、今後さらに重要性が高くなります。
【6】 悪事を働かずともお金を稼ぐことはできる
Googleでは「誠実さを欠かすことなく、ユーザーファーストで十分な利益が得られる」といった見解を示しています。
Googleでは不自然な被リンク獲得やキーワードの詰込みなど、検索エンジンのアルゴリズムを不正に操作して検索順位の上位表示を狙う「SEOスパム」の行為は、ガイドラインに違反しGoogleからの評価を下げる要因となります。
【7】 世の中にはまだまだ多くの情報があふれている
世の中には多くの情報があふれていて、インターネット上には整理しきれていない価値の高い情報がたくさんあります。Googleでは価値ある情報を速やかに発見し、多くのユーザーに届けることを目的として、検索エンジンを運営しています。
インターネット上で情報を発信する際には、Webページの情報をXMLサイトマップ作成でインデックス登録しておくことで、検索エンジンに正しく認識され、検索結果に反映されます。
【8】 情報のニーズは世界の国境を越える
Google検索は140ヵ国語以上の海外言語に対応しており、Google翻訳のツール活用で語学の知識を持たずとも外国語のWebサイトのコンテンツを読むことが可能です。
【9】 スーツを着用しなくても真剣に仕事ができる
Googleではカジュアルな社風で既成の枠にとらわれることなく自由な服装で、ミーティングでは良いアイディアが浮かび、意見交換が盛んになります。
一方、Webサイト制作やSEO対策では外見だけではなく、コンテンツの質の高さがもっとも重要です。ユニークな発想や創造力、豊富な知識や技術力を発揮して、適切なSEO対策を行うことで検索上位表示の成果が期待されます。
【10】 「素晴らしい」だけでは足りない
Googleでは「何かに優れていることがゴール地点ではなく、あくまでも出発点の段階に過ぎない」と捉えています。ユーザー自身が何を探しているのか把握できていない場合でも、Googleがユーザーに替わってインターネット上で答えを探し出すことができます。
Webサイトやブログの記事も、定期的な更新や改善の積み重ねによってコンテンツの品質を高めることで、より多くのユーザーから支持や信頼感が得られるようになります。
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
Googleの公式サイト上では、SEO対策の基本や考え方をまとめた「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」が公開されていますので、こちらも一読しておくと良いでしょう。
●検索結果への反映にかかる時間は最短数日から数週間程度
●XMLサイトマップの作成・送信で、Google がコンテンツを見つけられるようにする
Googleに発見されているかどうかを知りたい場合は、Google検索セントラルの「site: search operator」を活用して、自社のWebサイトを検索します。自社サイトが表示されていれば、インデックス登録済みです。
site: search operator 公式サイト
●ページの見え方が Google とユーザーで同じかどうかを確認する
WebサイトにCSS (スタイルシート)やJavaScript (ジャバスクリプト) などの構成要素が隠れていた場合は、GoogleがWebページの内容を正確把握することができず、認識されにくくなります。
このような場合、Google サーチコンソールの 「URL 検査ツール」を活用することで、Googleからどのように見えているのかを把握できます。
Google サーチコンソールの URL 検査ツール 公式サイト
●「noindexタグ」や「robots.txt」を使って、Webサイトの全部または一部をGoogle の検索結果から除外する他にもさまざまな方法がありますので、詳細は以下のページを参照してみて下さい。
Google検索セントラル 公式サイト
●ユーザーとGoogleにとって優しい設計となるよう、Webサイトを整理してシンプルに見やすくする
ナビゲーションを整理してサイト階層をシンプルに見やすくするのがポイントです。
●各Webページのテーマに沿って、わかりやすい URL を使用する
たとえば、Webマーケティングをテーマとしたコンテンツを発信する場合、
× http://example.com/12345678 といった意味ないURLではなく
○ http://example.com/web-marketing など、記事のテーマに沿ったURLに設定しておくと、わかりやすいです。
●Googleでは「どちらを評価すべきか」と混乱を招かぬよう、重複したコンテンツを減らす
検索エンジンでは各コンテンツで表示する正規のURLが1つ選定される仕組みです。重複コンテンツが存在する場合、どちらかを削除しましょう。
●ユーザーにとって興味深く有益なサイトにする
オリジナリティのある情報提供や、信頼性の高いコンテンツ作成を心がけましょう。
●ユーザーの検索キーワードを予測する
そのキーワードに沿って記事のタイトルや文章に自然な流れになるように、適宜盛り込むのが基本です。
●離脱するリスクになりえる、気が散るような広告は回避する
Googleからの評価が下がる可能性がありますので、ユーザーの気が散るような邪魔になる広告は極力控えましょう。
●情報の信頼性が高くなるよう、関係のあるリソース(信頼性の高い外部サイト)にリンクする
Googleでは新しいページを発見する際に、リンクを通じて行われることが多いため、適切な形でリンクの使用を検討しましょう。
昨今のSEOトレンド
近年、SEOは大きな転換期に突入しており、とくに注目されているのが、2023年5月にGoogle社が発表した「SGE (Search Generative Experience)」です。
すでに試験的な運用がスタートしており、今後も引き続き、Googleの検索品質評価ガイドラインによって打ち出された「E-E-A-T」の理念に基づくコンテンツの信頼性の高さがこれまで以上に、さらに重視される傾向となっています。
SGEとは
生成AIによる解答をGoogleの検索エンジンの検索結果の上部に掲載する機能のこと。
たとえばGoogleの検索エンジンで「MEO対策」または「MEO対策とは」というキーワードで検索した場合、検索結果の画面には以下のように表示されます。

上記の画面では「AIによる検索」と表示され、その下に「MEO対策」に関する説明文が掲載されています。
「E-E-A-T」とは
Expertise(専門性)・Experience(経験)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の4つの言葉の頭文字。Googleではこの4つの観点に基づいてコンテンツの品質を適正に評価するという考え方です。
とくに、金融・法律・医療などの分野においては、「E-E-A-T」の要素が強く求められます。
「どんな人がどのような経験を基に、どんな意図を持って情報を発信するのか」といった具体的な背景や根拠の明確化が重要ポイントとなります。
従来のようにキーワード選定などのテクニックにウエイトを置くのではなく、「ユーザー体験の向上」と「信頼性の高い高品質なコンテンツ」、この双方の要素を十分に満たしておくことが求められています。
基本のSEO対策ですべきことは3つ
・内部施策
・外部施策
・コンテンツSEO施策
それぞれのSEO対策の特徴・施策 (取り組み)・目的は以下の通りです。
施策の種類 | 特徴 | 施策 (取り組み) の一例 | 目的 |
---|---|---|---|
内部施策 | Webサイト内部の最適化 ・ページ構造やHTMLの最適化 ・ユーザー体験の向上 (UX = ユーザーエクスペリエンス)を目指す | ・タイトルタグの最適化 ・見出しタグを正しく使う ・ページ表示速度の改善 ・内部リンクの整理 ・XMLサイトマップの作成・送信 | ユーザーやGoogleにとってわかりやすく 使いやすいWebサイトにする |
外部施策 | 他サイトからの評価を高めるための対策 | ・外部サイトからの被リンク獲得 ・SNSで情報発信 ・Webメディアにも露出する (ニュースサイト・ポータルサイト・動画サイト・SNSなど) | 信頼性を高めることで 他の外部サイトから評価される |
コンテンツSEO施策 | 有益なコンテンツ作成することでSEOの強化を図る | ・ユーザーの検索意図に基づいた記事作成 ・キーワードの調査 ・E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)に基づいた高品質なコンテンツ作成 | ユーザーに対して価値が高く正確な情報を提供することで検索エンジンの評価を高める |
この中でいずれか1つだけ重点的に対策しても短期間では成果が得られにくいため、上記の3つの施策をバランス良く進めることでSEO対策の高い効果が期待されます。それぞれの役割や重要ポイントについて十分に理解を深め、適切な取り組みを行いましょう。
基本のSEO対策①内部施策
SEO対策における内部施策とは、Webサイトの内部で行うSEO対策全般です。Webサイトの構造や技術的な要素を必要に応じて修正して整理・整頓することで、ユーザーや検索エンジンにとって見やすくてわかりやすく、伝わりやすいWebサイトに改善することができます。
・各Webページのタイトルや説明文 (メタディスクリプション) の最適化
・h1・h2・h3などの大見出し・中見出し・小見出しを正確な順序で使い分けること
・各WebページのURLは極力短くして記事のテーマに沿った内容など意味のあるアルファベット文字で構成する
・モバイルフレンドリー対応 (パソコン・スマホ・タブレットのどの端末でも快適に表示)
・Webページの読み込みや表示スピードを速くする
・画像 (イラスト・写真・図表など) に代替テキストとしてalt属性を入れる
・内部リンクの構造をできるだけシンプルにして見やすく整理する (最適化)
・パンくずリストを設置する
・サイトマップを作成する
・XMLサイトマップを作成・送信する
具体的な内容について、以下の通りわかりやすく解説します。
タイトルタグとメタディスクリプションの最適化
Webサイトやブログでは、各webページのタイトルタグ (titleタグ) と簡単な説明文 (meta description = メタディスクリプション) を作成します。
Webページのタイトルタグは、「名札」のような役割を持っていて、タグを設定することで掲載された内容をユーザーやGoogleの検索エンジンに対して正確に伝えることができます。
ここでは、「Webマーケティング」のテーマで、タイトルタグとメタディスクリプションの事例を見てみましょう。
項目 | 内容 | 事例 |
---|---|---|
タイトルタグ(title) | 【推奨される文字数】 全角30文字程度 (半角60文字程度) ※キーワードを盛り込み簡潔で魅力的に伝える ・タイトルタグはWebブラウザのタイトルバー (最上部) に表示される | 初心者向けWebマーケティング講座|やり方や成功事例も紹介 (29文字) |
メタディスクリプション (meta description) | 【推奨される文字数】全角60 〜 80文字程度(半角120〜160文字程度) ※検索結果の説明文に表示される (記事の概要を伝えてユーザーの興味関心を引き寄せ、読みたくなる魅力的な内容に) ※スマホユーザー向けに簡潔に伝える | この記事ではWebマーケティングの基本から応用、実践的なやり方まで初心者向けにわかりやすく解説。SNS活用やSEO対策の必要性・メリット・デメリットも紹介。 (78文字) |
具体例を挙げると、弊社のブログ「モバイル最適化(モバイルフレンドリー) で万全のSEO対策!必要なものと具体的な方法を解説!」の記事では、以下のように検索エンジンに表示されます。

見出しタグ (h1・h2・h3など) を適切に使用する
Webサイトやブログに掲載する文章には、h1・h2・h3などの見出しタグを適切にご活用下さい。
1つ補足しておくと、見出しのタグを適切に使い分けて、記事全体の内容が見やすくなるように、「目次」を作成しておくと、記事構成を把握しやすくなります。
使用する際の一定のルール
- h1タグは記事タイトル用に1回のみ使う
- h2タグは記事の大見出し、h3タグは中見出し、h4タグは小見出しとして正しく使う (h2 → h3 → h4 / h2 → h3 → h3 のように順序良く使うのがSEO対策の基本)
※複数の使用はOK - h1→h4→h3→h2といった形で順番が不規則にならないように注意

各WebページのURLを最適化する
初心者向けのSEO対策の基本として、各WebページのURLを最適化しておくことも重要です。とくにWordPressなどのCMSでWebサイト構築やブログ記事を作成する場合はご注意下さい。
たとえば、Webページの記事のテーマがWebマーケティングの場合、良い例と悪い例は以下の通りです。
【URLの良い例】
https://www.sample.com/web-marketing
【URLの悪い例】
https://www.sample.com/page12345678?id=abcdefg%
URLは極力短めにして、意味のある言葉で構成した方が、Webページのテーマや内容がユーザーには明確に伝わります。日本語のURL、記号や数字が入った意味不明なものや、長いURLはNGです。
モバイルフレンドリー (レスポンシブ対応)
Webサイトやブログはパソコンだけではなく、スマホやタプレットで閲覧されます。どの通信端末でもレイアウトが崩れることなく快適に表示されるモバイルフレンドリー (モバイル最適化) を実現するには、レスポンシブWebデザインを採用するのが最善策です。
WordPressには、レスポンシブWebデザイン対応で無料のテーマが多数ありますので、活用しましょう。画面のサイズに応じて、文章の文字や画像が最適化され、見やすく読みやすくなります。
Googleではモバイルフレンドリーを重視する傾向にあるため、これに対応できていない場合は、Webサイト全体の評価が下がることがありますのでご注意下さい。
Webページの表示速度を改善する
「キーワード検索で上位に表示されたのに、Webサイトがすぐに閲覧できない」このようなトラブルがよくあります。容量の重い動画や画像が組み込まれている場合や、WordPressに不必要なプラグインが有効になっていると、Webページの表示速度に影響します。
IT業界では「画像サイズや容量が大きくて読み込みに5秒以上かかる場合、ユーザーの離脱率は急上昇する」と言われています。画像の容量を圧縮して軽量にすることで、Webページの表示速度が改善され、ユーザーがそのWebページにとどまる時間が増加し、離脱率の上昇を防ぐことができます。
内部リンクを最適化する
内部リンクとは、同一のWebサイトやブログ内で、複数のWebページを繋ぐリンクのことを指します。
具体的な手法として、あるWebページ内にその記事と関連性の深い別の記事へのリンクを貼ります。ただし、「詳しい内容はこちら」といった文字だけのリンクだと、どんな内容の記事が掲載されているのかわかりづらいです。
具体例を挙げると、弊社のブログ記事では、文末の以下のものが内部リンクになります。
記事タイトルのテキスト (文字) のみの設置でも良いですが、記事テーマに関連した画像も設置しておくとイメージが伝わり、ユーザーの興味関心を引き寄せることができます。

画像 (写真・イラスト・図表・グラフなど) にはalt属性を設定する
Webサイトやブログに写真・イラスト・図表・グラフなどの画像が掲載される場合は、必ずalt (オルト) 属性を設定します。「alt」とは英語で「代替」を意味する「alternative」の省略形です。
alt属性を設定しておくことで、視力の弱い方に向けて画像の内容を音声ソフトで読み上げ、正確に伝えることができます。
たとえば、画像がセキュリティに関するものであれば、
【alt属性の良い事例】
alt=”セキュリティ”
【alt属性の悪い事例】
画像とまったく無関係なキーワードの挿入や空白にならないように注意しましょう。
alt=”” (“ ”の中身が空白の状態)
alt=”花” (画像の内容との関連性がない)
意味のあるalt属性を設定して、「””」(ダブルコーテーション) で囲み、その中に適切な文字を入れalt が基本です。画像にalt属性を設定することで、Googleで画像を検索する時に上位に表示されることもあります。
画像のファイル名は「img_01.jpg」などの数字が含まれるものではなく、「security.jpg」など、その画像の内容に見合う名前をつけて保存しましょう。
パンくずリストを設置する
パンくずリストは、Webサイトの内部構造や階層がわかるように、ユーザーの現在地がどの位置にするのかを表示するナビゲーションです。
具体例を挙げると、弊社コーポレートサイトで「サービス」のページにたどり着いた場合は、Webページの上部には「ホーム > サービス」と表示されます。トップページに戻りたい時は、パンくずリストの「ホーム」をクリックすると、スムーズに戻れます。

XMLサイトマップの作成・送信
XMLサイトマップは、Webサイトやブログ内の各Webページの内容がリスト化されたデータファイルです。Webサイトを訪問したユーザー向けに直接伝えるものではなく、Googleの検索エンジン向けに「このWebサイトにはこのような内容のWebページがある」ことを正確に伝える役割があります。
XMLサイトマップを作成するのが効果的な場合
- オウンドメディアサイトやブログで頻繁に最新の記事が追加される場合
- 過去に作成した記事を修正して最新情報に書き換える場合
- 大規模なホームページやサイト構造が複雑になっている場合

上記はXMLサイトマップの一例です。
XMLサイトマップの構造は複雑ですが、難しいタグや構文に関する知識がなくても大丈夫です。SEO対策の初心者でも簡単に使えるツールがありますので、これを活用すればスムーズに仕上がります。
WordPressの場合、無料のプラグイン「All in One SEO (AIOSEO)」 (旧 : All in One SEO Pack) がおすすめ。XMLサイトマップ作成をはじめ、SEOに関する多彩な機能が搭載されていて、SEOのビギナーから経験豊富な方まで必要不可欠なツールです。
基本のSEO対策②外部施策
SEO対策における外部施策とは、外部サイトからの評価を高めるために行う施策です。主に被リンクを獲得する対策であることから、被リンク対策・外部リンク対策と表現することもあります。
Googleでは「被リンクを獲得することで信頼性を高めるための証のようなもの」と捉えており、多くの人に紹介されたWebサイトを「有益で役に立つサイト」と評価する傾向にあります。
ただし、関連性のないWebサイトからの大量なリンクや不自然なリンクは、ペナルティを受ける要因となりますので要注意です。
・外部メディアからの取材をきっかけに自社サイトへのリンクを獲得する
・関連性の高い外部サイトに記事を投稿して自社サイトへのリンクを獲得する
・プレリリースを有効活用してWebメディアへの露出を積極的に行い良質なリンクを獲得する
・自社と同じ業界のポータルサイトに登録する
・SNSの運用やコンテンツを共有してユーザーの関心を引き寄せる
・口コミ・レビュー評価の投稿を促進する
外部施策を実践しても短期間で良い結果が出るわけではありませんが、外部メディアや他の企業、ユーザーとの信頼関係を少しずつ積み上げることで、大きな成果に繋げることができます。
外部施策の種類・特徴・注意点を以下の表にまとめると以下のような内容となります。
外部施策の種類 | 特徴・具体例 | 注意点 |
---|---|---|
被リンク獲得 | ・信頼性や権威の高いWebサイトからのリンクを獲得する ・業界特化型や専門性の高いWebサイトやブログから紹介リンクされることで好評価に繋がる | ・自作自演・不自然な大量リンク・低品質なWebサイトやブログからの被リンク獲得はGoogleからペナルティの対象となる |
SNS活用による情報発信 | Facebook・Instagram・X (旧:Twitter)などのSNS活用で自社の記事や商品を紹介する (SNSの拡散力で紹介リンクが得られる可能性が高い) ・【例】SNSへの投稿後にフォロワー増加で情報共有されることで他メディアの目に留まり被リンク獲得 | ・SNSは拡散力が高いため、情報の質が低い場合や問題がある場合は炎上するリスクがある |
プレリリース発行による広報活動 | ・新商品やキャンペーンの情報をプレリリース配信することで多数のメディアにアピールして信頼性の高い被リンクを獲得できる ・【例】期間限定のキャンペーン情報をPR TIMESで配信してニュースサイトで話題になり良質な被リンク獲得 | ・キャンペーン情報や新商品など旬の情報がメインであるため、一時的な効果しか期待できない ・有料の配信サービスは1回あたりの単価が高く、費用対効果が釣り合わない結果になるリスクがある |
ポータルサイトに登録 | 業界特化型のポータルサイトに登録することで多くのユーザーが流入 ・外部リンクの獲得やWeb集客の成果に繋げられる ・業種別サービス紹介サイトに登録する 【例】美容院のWebサイトを運営している場合はホットペーパービューティーのポータルサイトに登録する | ・低品質・低評価のポータルサイトに登録すると信頼性を損なう恐れがある ・ポータルサイトが予告なく閉鎖する可能性がある ・登録費用や月額利用料の支払いが必要となる場合がある ・営業がらみの電話や悪質な口コミ評価が掲載されるリスクがある |
口コミ・レビュー評価の投稿 | 利用者などに自社の商品やコンテンツに関する口コミやレビューを投稿してもらう ・【例】SNSで紹介された記事がブログやメディアで話題になりリンクされる | ・ステマ (ステルスマーケティング) の疑いが持たれる場合がある ・好評価だけではなくクレームや低評価な投稿があると信用を失う ・口コミやレビュー評価の管理が重要 |
基本のSEO対策③コンテンツSEO施策
インターネット上で公開されるコンテンツは常に増加していますが、すべてのコンテンツが信頼性が高く良質であるとは断言できません。
Googleでは「ユーザーの”知りたい”というニーズに応えるための良質な内容づくり」に注力し、コンテンツの信頼性を高めるための「コンテンツSEO」を重視しています。
ユーザーのニーズを満たすために、有益な情報やクオリティの高い情報 (コンテンツ) を作成することでGoogleから正当に評価され、検索順位にも反映されます。
そこで、SEO対策のビギナー向けに、今すぐにできるコンテンツSEOの基本とコツをご紹介します。
検索意図に見合う記事を作成する
まずはユーザーの視点に立って、検索キーワードについて考えてみて下さい。検索キーワードには各ユーザーが「興味を持っていること」「今すぐに知りたいこと」「目的 (検索意図) 」があります。
ユーザーの求めるニーズに沿ってキーワード検索した時に、的確な情報を速やかに届けることで、結果的に検索エンジンやそのユーザーからも高く評価されやすくなります。
具体的な事例を挙げると、ユーザーが「XMLサイトマップ」のキーワードで検索した際に、検索結果の上位には「XMLサイトマップの作り方」といったテーマのWebサイトやブログが表示されます。これらの記事を読むことで、「XMLサイトマップの仕組み」「HTMLサイトマップとの違い」「XMLサイトマップの作成方法やおすすめのツール」などの内容を詳しく知ることができます。
キーワードを自然に盛り込み読みやすい文章を作る
タイトル・大見出し・中見出し・小見出し・本文にはキーワードを自然に盛り込みます。ただし、むやみに同じキーワードを大量に挿入するのはNG。文章の流れが不自然になり、ユーザーが読みづらくなるだけではなく、Googleからの評価にも影響します。最悪の場合は「スパム」と判定され、ペナルティの対象となることがあります。
具体を挙げると、以下のものがあります。
「Webサイト作成 依頼」のキーワードの場合の良い例と悪い例
【良い例】
Webサイト作成を依頼する際は、事前準備を綿密に行います。
希望するデザイン・機能に関する要望や、費用感を明確にすることで、制作会社との打ち合わせがスムーズになります。優良な制作会社にWebサイト作成を依頼するには、実績・経験と合わせて、担当者とのコミュニケーションも重要ポイントです。

上記の「良い例」では、キーワードを自然に盛り込み、重要な情報がわかりやすくまとめられています。一方、「悪い例」ではキーワードが強調されていて、全体的にアンバランスな印象です。
SEOライティングではキーワードの不自然な使い方で、検索エンジンから「SEOスパム」と判定され、ペナルティを受けることがあります。読みやすく自然な流れの文章にして、キーワードの出現率は2%~3%程度で十分です。
さらに、キーワードとよく一緒に使われる共起語や、関連キーワードを適宜活用することも重要ポイントです。バランスの良さを考慮して、「文章の読みやすさとユーザーへの伝わりやすさ」がコンテンツSEOの基本となりますので、しっかり心得ておいて下さい。
記事の構成や見た目を工夫してわかりやすく伝える
ユーザーにわかりやすく伝えるには、文章構成も重要ポイントです。
たとえば、1ページの文字数が3,000文字程度の場合、1つの見出しの中に3,000文字の長文を入れるのではなく、各テーマに小分けして、1つの小見出しにつき500文字程度にすると、読みやすくなります。たとえば、「LP (ランディングページ) 作成」をテーマにした読み物系の記事の場合、以下の中見出しを作り、h3タグを入れます。
・LPとは ・LPを作成するメリット ・LP 作成のデメリット ・LPを作る方法 ・LP作成に関するよくある質問 (FAQ) ・LP制作なら株式会社○○へおまかせ下さい (お問い合わせへの誘導やCTAバナーを設置) |
この他には文章の内容や必要に応じて、イラストや図表を挿入して、ビジュアルでわかりやすく情報を伝える方法もあります。
古い情報が残らないように定期的に最新情報に更新する
どんなに良質なコンテンツを作成しても、時が経てば内容が古くなります。記事の鮮度を維持し、ユーザーにさらに役立つ内容を届けるためにも、古い情報が残らないように、定期的に最新の情報に更新します。
ユーザーに向けて次の行動喚起を促す
ブログやオウンドメディアサイトの記事では、ユーザーに役立つ情報を届けることを目的としていますが、取り扱うテーマによっては、ユーザーに次の行動喚起を促すものもあります。
行動喚起のことを「Call To Action (CTA)」 (コール・トゥ・アクション) と言います。お問い合わせフォームへの相談・無料資料請求・商品購入・セミナーの予約などの特定の行動を促し、コンテンツSEOを通じてWeb集客を強化することもできます。
ユーザーには記事を読んでただ知識を増やしてもらうだけではなく、自然な流れで記事の文末にお問い合わせフォームへのリンクやCTAバナーを設置することで、最終的な成果となるコンバージョン (CV) に直結するため、Webマーケティング成功の鍵となります。
YouTubeなど動画投稿のコンテンツSEO【補足】
YouTubeなどの動画サイトに投稿する際にも、コンテンツSEO施策は重要です。高品質な動画コンテンツを定期的に投稿して、チャンネルの更新頻度を上げることによって、動画サイト内での評価が上がります。
自社サイトのSEO対策と並行して動画コンテンツを埋め込み、SNSと連携させることで動画と自社サイトの価値を高めることができます。
【短期的】今すぐできるSEO対策 6つの取り組み
「SEO対策は時間と労力がかかりそう」といったイメージですが、高額な費用をかける必要はなく、短期的な取り組みですぐに実践できるものもあります。とくに、オウンドメディアサイトやブログで既存の記事がある場合、中身を少し見直すだけで検索順位が改善されるケースもあります。
ここでは、Webマーケティングのスペシャリストのように専門的な知識を持たずとも、初心者がすぐに取り組みできるSEO対策をご紹介します。まずはできることから実践してみましょう。
競合の調査をする
SEO対策で大きな成果を出すためのファーストステップは、競合相手の存在を知ることです。狙っている検索キーワードで検索した時に、検索上位に表示されたWebサイトを分析してみましょう。こまめに分析・調査を行うことで「どのような情報にニーズが高まっているのか」がわかるようになります。
競合調査の重要ポイント
- 検索結果の上位10位以上に表示された各記事のタイトルと見出し構成をチェック
- どのようなキーワードが盛り込まれているかチェック
- 1記事あたりの総文字数・画像 (写真・イラスト・図表・グラフなど) の有無
検索キーワードに関しては、無料で使える「ラッコキーワード」などのキーワード分析ツールを活用すれば、競合分析もスムーズにできます。とくにコンテンツSEOでは記事を書く前に競合調査を行い、必ず把握できるように習慣づけておくのが理想的です。
特定のタグと文章に対策キーワードを設定する
SEO対策では「対策キーワードを入れる」ことだけに集中するのではなく、適切なタグを設定した上で、記事タイトルや見出し、文章内に対策キーワードを盛り込むのが基本です。
キーワードを盛り込む箇所
・記事タイトル (titleタグ)
※WordPressの場合、プラグインを活用することで記事タイトル (titleタグ) に社名やサービスサイト名を自動的に入れることができる
※タイトルタグはWebブラウザのタイトルバーに反映される
・メイン見出し (h1タグ) には記事タイトルが入るのが一般的
※ただしh1タグは1箇所のみ設定
・中見出し・小見出し (h2・h3)
※h2・h3の順に複数箇所OK
・本文の冒頭 (リード文) ・中盤・まとめ (記事内の総括・要約・お問い合わせへの誘導・行動喚起など)
・メタディスクリプション
※記事全体の内容を60 ~ 80文字程度に要約してキーワードを盛り込む)
・URL (可能であれば記事テーマとの関連性を持たせてURLに入れる)
無料の解析ツール「Googleサーチコンソール」を活用することで、ユーザーがどのキーワードで流入したか把握することが可能です。
タイトルとリード文をテコ入れする
記事のタイトルとリード文 (導入文) でユーザーに大きなインパクトを与え、記事のテーマや掲載されている内容をわかりやすく伝えることができます。
・記事タイトル
記事のタイトルには最新情報であることがわかるように最新の年号を入れ、専門的な内容を初心者にもわかりやすく伝えたい場合は、タイトルに「初心者向け」「ビギナー向け」といった言葉を含めるのもポイントです。
【例】MEO対策が必要な理由とは? メリット・やり方を初心者向けに解説【2025年最新版】
・リード文 (導入文)
Webページの最上部にある文章のことをリード文 (導入文) と言い、検索エンジンでは「Webページ内のコンテンツでもっとも重要性が高い」と捉えています。
リード文の長さは200文字から長くても400文字程度にして、「ユーザーがどのような課題や悩みを抱えているのか」「具体的な解決策はあるのか」「ここまで読むことでどんなことがわかるのか」を簡潔に伝えるようにしましょう。
リード文の中には「この記事でわかること」と前置きをして、伝えたい内容をその下に箇条書きにすることで、ユーザーにわかりやすく伝わります。
リード文が長いとユーザーが離脱する可能性がありますのでご注意下さい。ユーザーの検索意図や悩みに寄り添い、魅力的なタイトルとリード文を作成しましょう。
1つ補足しておくと、YouTubeなどの動画投稿でSEO対策を強化したい場合も同様に、ユーザーが検索しそうなキーワードを動画タイトルに自然に盛り込みます。
動画の説明欄には400文字~500文字程度の文章で動画の内容を要約します。文章には関連キーワードを入れて自然な流れにすることで、検索エンジンに内容が伝わりやすくなり、SEO効果が期待できます。
最新情報を更新する
Googleでは鮮度の高い「旬の情報」を重視しています。Webサイトやブログに古い情報がずっと残ったままだと、ユーザーが見た時に「本当に信頼できるのか」と不安感を与えてしまい、Googleからの評価も下がるリスクがあります。
とくに、金融・法律・美容・健康・IT (SEO・Webマーケティング・Webサイト制作・ITツールの使い方など) などのジャンルでは、情報の品質の高さや信頼性が重視され、最新の情報が求められるため、定期的なチェックや更新作業は必要不可欠となります。
既存の記事の更新・改善の着眼点
- 記事タイトルや文章内で古い年号があれば最新の年号に修正する
【例】2021年 → 2025年 - ITツールなど商品仕様やバージョン、名称変更などの修正
- リンク切れの有無をチェックして修正する
- 記事内に統計データなどのグラフ・表がある場合や、文章内にデータに関する記述がある場合は最新の情報に修正する
上記のような修正・更新作業を怠った場合、ユーザーが離脱して、正確な最新情報が掲載された他のWebサイトにアクセスが集中するため、不利になることがあります。ユーザーからの信頼性が低下し、Googleからの評価も下がるリスクがあります。
Googleサーチコンソールを活用して、とくに流入が減少している記事から優先的に着手しておくことで、SEOの効果を実感しやすくなります。
内部リンクを最適な場所に設定する
ユーザーが必要とする情報に、スムーズにたどり着けるようにするために、内部リンクを最適な場所に設定するのがSEO対策の基本です。
とくにユーザー向けに知って欲しい重要性の高いWebページへのリンクは、目に留まりやすい場所に設置します。記事の文章は、ユーザーに読んでほしい記事に誘導して、自然な形で内部リンクを設置するのもポイントです。
たとえば、Webマーケティングの記事に誘導することを目的として、内部リンクを設置する場合は、具体例として以下のように記述する方法があります。
【例】「Webマーケティングには広告運用やSNS活用などさまざまな手法があります。さらに詳しく知りたい方は『Webマーケティングとは? 初心者にもできるやり方を徹底解説』の記事をぜひご覧下さい。」
といった文章を自然に入れておくのも有効策です。
内部リンクを上手に活用してユーザーに興味を持たせることで、滞在時間が増えて、SEOの効果も期待できます。
SNSやチラシ、プレスリリース等を利用して告知する
検索エンジンの上位表示を狙うことだけがWeb集客の手法ではありません。短期的な対策ではSNS活用・チラシ・プレスリリース発行がおすすめです。
上手に活用することで、短期間で高い効果が得られる見込みがあるタイミング
- キャンペーンや特典を告知したい時
- イベントやセミナーの案内 (参加者を募集したい時)
- 新商品の発売やサービス利用を促す時
- ブランドの認知度を拡大したい時
- 重要なお知らせがある時
次にSNS活用・プレスリリース発行・チラシのおすすめポイントを解説します。
・SNSの活用
Webサイトや最新のコンテンツをSNSで宣伝すると、多くのユーザーから「いいね!」がついて、画像や動画を活用することでインパクトを与え、強い拡散力を発揮します。とくにキャンペーンなど期間限定で広めたい情報がある時に有効です。
・プレスリリース発行
新しい商品やサービスをプレスリリース発行の活用で大々的に告知することで、大きな注目を集めることができます。業界メディアやニュースサイトで取り上げてもらうのが効果的です。
・紙媒体のチラシでPR
インターネットを使わないオフラインマーケティングの一環として、紙媒体のチラシ・新聞広告・ダイレクトメールを活用する方法もあります。
チラシやパンフレットにQRコードや検索キーワード、URLを記載しておくことで、興味を持ったユーザーがWebサイトにアクセスすることができます。
紙媒体の広告宣伝物には、ユーザーの目に留まりやすい位置にQRコードやURLを掲載するのがポイントです。オンラインとオフラインの相乗作用で、地域ビジネスやキャンペーン、イベントを盛り上げることができます。
【長期的】すべてに共通する重要なSEO対策 4つの取り組み
Webマーケティングの一環として、基本的なSEO対策で一定以上の成果を得るには、短期的な施策だけではなく、長期的な視点での取り組みも重要となります。
先述した通り、Googleでは「ユーザーにとって役に立つWebサイトかどうか」が評価のポイントとなります。
ここでは、長期的なSEO対策として以下の内容について詳しく解説します。これらの取り組みは、特定の業種やジャンルに関わらず、「信頼性の高いWebサイト」を構築する上で基本となります。
・ユーザーの検索ニーズに合わせて新たなコンテンツを作る
・E-E-A-T (経験・専門性・権威性・信頼性) を意識して、信頼できる根拠を明示する
・自分が保有する独自の情報を鮮度良く提供する
・ユーザーが感じる利便性・使い勝手を意識する (ユーザビリティ)
検索ニーズに合わせて新たなコンテンツを作る
長期的なSEO対策の取り組みでもっとも重要なのは、「ユーザーが求めている検索ニーズ」を熟知した上で、その要望に対応できる高品質なコンテンツを届けることです。
オウンドメディアサイトやブログの記事は「1度作成したらそれで終わり」ではなく、時間の経過とともに内容が古くなるため、ユーザーのニーズの変化に応じて、新たなコンテンツを追加し、既存の記事の見直しや更新作業も合わせて行います。
具体的な取り組み
- 定期的に関連キーワードやサジェストワードを調査する
- キーワード検索で上位に表示された記事をチェックする
- 興味関心や悩みを細かく分析した上でユーザーの求めるニーズを満たせるコンテンツを設計する
- 既存の記事とは重複しないように留意しながら新しい記事を作成する
サジェストキーワードとは、検索エンジンの面策窓にキーワード入力する時に、その下に自動的に表示される検索候補のことを指します。たとえば、「SEO対策」と入力すると、以下のように「seo対策とは」「seo対策 やり方」などの文字例が表示されます。

一方、関連キーワードとは検索エンジンで検索したキーワードと関連性のあるキーワードや、検索したキーワードに連想されるキーワードのことを指します。「SEO対策」のキーワードで検索した場合、Googleの検索エンジンの下部には、以下のように表示されたものが、関連キーワードです。

E-E-A-Tを意識して、信頼できる根拠を明示する
長期的なSEO対策の取り組みとして、E-E-A-Tを意識して、信頼のできる根拠を明示することも重要です。Googleではコンテンツのクオリティを評価するための指標として、E-E-A-Tを重視しています。
- E Experience(エクスペリエンス) 経験・体験
実際に体験したことや利用したことに基づいているか - E Expertise(エキスパティーズ)専門性
特定の分野における専門的な知識があるか - A Authoritativeness(オーソリタティブネス) 権威性
その企業やWebサイトには技術・知識・専門性・実績などが社会的な権威性や信頼性があるか - T Trustworthiness(トラストワージネス) 信頼性
Webサイトの内容に偏りや間違いがなく正確・安全で信頼できるか
E-E-A-Tに関する具体的な取り組みとして、以下の点に着目してみて下さい。
・記事を書いた人 (Webライターや専門家など) の著者情報としてプロフィールをWebページに記載する
・具体的な体験談・実績・利用した結果などの情報を盛り込む
・必要に応じて公的機関や一次情報などの出典を明記する (特定のデータを活用する場合はデータの参照元のURLなどを掲載する)
自分が保有する独自の情報を鮮度良く提供する
インターネット上には同じような情報があふれていて、どのジャンルでも競合が激化しており、ユーザーは「どの情報が正しいのか」を見極めるのが難しくなっています。そのような状況の中で、検索上位を狙ってユーザーからの高い信頼性を得るには、「自分が保有する独自性のある情報」を発信することが重要となります。
オリジナリティを重視するだけではなく、最新の情報を提供することも求められます。似たようなコンテンツや古い情報はユーザーからの信頼性を失い、検索エンジンの評価も低下します。
独自の情報を鮮度良く提供するための取り組みとして、以下の内容に注力しましょう。
・自社で得られたデータや体験したことについて、その結果を記事の内容に含める
・既存の記事の内容の見直しや改善を定期的に行い最新の情報に更新する
・競合他社では取り扱われていないテーマを探して新しいコンテンツを作成する
ユーザーが感じる利便性・使い勝手を意識する
記事の内容が高品質にものであっても、ユーザーに「内容が難しくて理解できない」「見にくい」といった印象を与えてしまうと、離脱率が高くなります。Googleでは「ユーザー体験」 (UX = ユーザーエクスペリエンス) を重視したWebサイトを中長期的に高く評価しています。
そこで、以下の内容について見直しや改善を行いましょう。
- 文章が長い場合は見出しを入れて適宜改行して読みやすく調整する
- PCのみ対応しているWebサイトの場合はスマホやタブレットでも見やすいレスポンシブWebデザインに改善する (モバイルフレンドリー対応)
- Webページの表示スピードをチェックして遅い場合は改善する(画像容量の圧縮・不要なプラグインの削除・キャッシュ最適化など)
ここまで、短期的な視点で今すぐできるSEO対策と、すべてに共通するSEO対策として長期的な施策について解説しました。
SEO対策では難しい専門用語を覚えて、テクニックばかりを重視するのではなく、ユーザー視点に沿って見やすくて読みやすい情報を提供し、Webサイトの運営者とユーザーがお互いにより良い信頼関係を築き上げることが大切です。
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今回の記事では、短期的なスタンスで今すぐできるSEO対策、中長期的な視点で取り組むSEO対策の基本について、初心者向けにわかりやすく解説しました。
SEO対策は1度実行すればそれで完結ではなく、定期的に見直しや改善を図り、継続的に運用していくことが重要となります。
SEO対策でWeb集客を成功に導くための重要ポイント
- 検索意図に沿って意識してユーザーのニーズや悩みに寄り添う気持ちでコンテンツを作成すること
- 記事のタイトル・見出し・文章内に適切なキーワードを挿入して自然な流れにする
- Googleのガイドラインを正しく守りE-E-A-T (専門性・経験・権威性・信頼性) の理念に基づいて高品質なコンテンツを作成すること
・自社のWebサイトが検索エンジンの検索結果上位に表示されない
・これから本格的にSEO対策に取り組みたいが、業務多忙で時間が取れない
・SEO対策は難しく複雑なイメージがあり、何から着手すべきかわからない
・既存サイトのリニューアルとSEO対策を含めたWebマーケティングまで一任したい
・補助金を活用したWebサイト制作を検討している
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